広告代理店のポスティング戦略

ポスティングを京都で行うには?

京都の観光産業などのポスティングを近隣の大阪や兵庫で行うイメージは成立しますが、京都へのポスティングも関心が持たれているので、そうなると、少し適しているポジショングを検討しなければなりません。まるで街中が世界遺産のようであり、歴史、名跡のエリアとして随一の京都へのポスティングとなると、ひとつ想定されるのは、ベッドタウンの側面から大阪圏の商業への引力か、滋賀や奈良への観光需要があります。しかし、あまり効果は期待できません。

京都府の民力(30指標、全国1000)としては、大阪府の65.7に比べて19.7、基本指標(6指標、全国1000)でも、大阪府の74.8に比べて19.5、そして兵庫県より半分ほど下まわります。京都市都市圏の民力総合指標(10万分比)は、1042.2、人口は140万人、そのほとんどを京都市が占めます。 京都市内では、伏見区、左京区、右京区、北区など、民力が高く、人口も多く、また地価の高い地点を持つ住宅地です。 ただ、これだけの経済的なポジショニングを占めながら、京都には世界に誇る文化遺産を壊さずに共存しながら、新しいものを取り込んでいく、独自の文化があります。 だから、京都の生活文化意識は、革新的でもありますが、日本の文化の伝統を引き継いでいかなければならない保守性も併せ持っています。 京都は、東京で言えば六本木のように、コアにおいて、地域のコミュニティ性を守るための、閉鎖的な保身性がありますが、実は、その保守性こそが革新性につながるアイデンティティになっている点で共通しています。京都には「粋」や「ダンディズム」といわれる豪放大胆な贅沢がありながら、庶民感覚としては、つつましく、経済観念も細やかで、よく知らないとケチと思えかねません。

しかし、伝統的な大学を擁し、日常でのなじみや、下宿の提供などで、若々しい気風とともに、革新性を受け入れています。大学生を「学生さん」と、さん付けで呼ぶ気風が京都独特のものです。京都の大学生も、その地域住民に大事にされて、伸び伸び育つのでしょう。 広告代理店としては、京都におけるポスティングは、そのような地域コミュニティの独自性を背景にしなければ、逆効果になることもあると考えます。安易に外の商業に妥協しません。 学生が下宿している家屋か、賃貸で住んでいるマンションを特定できれば、音楽や文化などのイベントのポスティングは有効に働きます。しかし、学生も先刻ご承知の情報ではありますが。 というように、企業のコンセプトと、商品やサービスの情報、打ち出し方を合わせ考えれば、特定の業態のポスティングは打てば響くように、文化感度に高く反応するエリアであるといえます。
広告代理店としては、どのような業態や商品であれ、京都の世界遺産レベルの文化性と、外の文化の乱入を受け入れ難い庶民性を配慮すれば、効果的なマーケティングは編み出せます。 京都弁は大阪弁と微妙に違いますが、その違いがわからないとポスティングにも無理があるようです。

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