広告代理店のポスティング戦略

ポスティングビジネスの力

ポスティングは企業と地域と個人をフィッティングする仕事ですが、実施することはきわめてアナログで体力の要る仕事です。配る方も配られる方もお互いのカオの見えない行為ですが、しかし、両方とも「人」です。

広告代理店のポスティングにあっては、行う人と、管理し、指示する人がいます。どこかでアルバイトやパートを雇って、明日からお願いする、というわけにはいきません。それでは、やり方も無責任で杜撰になり、マナーにクレームもつき、結果として経済効率も上がりません。ポスティングの依頼主は、2、3社に相見積りを取るでしょうが、そのとき、やや高いな、と思っても、管理費や指導費がきちんと入っているためだとしたら、むしろその方が信用できます。ポスティングで現場に行くのは担当者ですが、現場を覗くことはあっても、管理者やチーフの存在がすべてを決めます。ポスティングは指示された地域に配布してくれば良い、ということではありません。 その会社に優秀な管理者がいれば、学生のバイトであれ、失業中のサラリーマンであれ、ポスティングという単純に見える行為を生きがいにまで変えてくれます。行う人にやる気を持たせるだけで効果は全く違ったものになります。指示されたポイントをこなす上での自分の判断が積極的に出せるからです。ポスティングは、企業の「売り」と地域社会の「特性」と個人の「生活情報」を結ぶやりがいのある仕事です。

そのビジネスが優れていると何が起こるか? 本来クレームになるかも知れないところを、地域住民と言葉や挨拶を交わすことで逆に好印象を持たれます。指示されたエリアの中で、このマンションは構造上セキュリティのために不可能だったという担当者からの情報がその会社にフィードバックされて、ポスティングを行う広告代理店のデータベースが生きたものに更新されて行きます。すべてが司令塔に集約されて、現実の社会環境をわかっているか、地域住民の心が読めるか、ということが効果に即影響をもたらします。
ということを考えていくと、問合せから、発注から支払まで、ネット上で完結するには難しい点もあり、できれば一度は責任者と会って打合せをしていただきたいところです。ポスティングのニーズを伝える、作業手順を調整する、エリアや対象を絞り込んでいく、タイムスケジュールを決める、見積もり予算の納得を得る、結果をフィードバックする、など多くのことを話し合って決めなければなりません。一度いい実績をあげればこれからはネット上で連絡できます。
ただ、このビジネス全体は、人を動かすアナログ性が大事です。ポスティングに限らずすべての販促は、基本はひとりひとりのユーザーの生活行為の総合計です。広告代理店も同じで、そのすべての力を持っていなければ成功しません。

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